分析・予測で天候リスクをチャンスに変える

分析・予測で天候リスクをチャンスに変える

[分析予測]

【INDEX】

  • [1] 猛暑を予想した 2009 年の夏は日照不足で終わる
  • [2] 冷夏になると景気は良くなる?悪くなる?
  • [3] 気温や天気をマーチャンダイズに生かす
  • [4] 天気のリスクをいかに軽減するか
  • [5] 見える化だけでは足りない
  • [6] 分析・予測でリスクをチャンスに

地球温暖化の影響もあって、毎年夏になるとうだるような暑さが襲ってくるが、2009 年の夏はフタを開けてみれば意外と涼しかった。

実際に気象庁の発表データをみると、東京地方では 2008 年 7 月に 23 日もの真夏日(一日の最高気温が 30℃ を超えた日)を記録したのに対し、2009 年 7 月はわずか 14 日である。8 月は暑さが盛り返したものの、7 月が涼しかったことや、6 月から 8 月にかけての日照時間が 2008 年に比べて 67 時間も短かったことで、冷夏の印象が強く残った。

日々の暮らしにおいては涼夏が過ごしやすいことは間違いない。だが、暑くなってくれなければ困るビジネスもある。最もイメージしやすいのがビールだろう。気温が 1 度上がる毎にビールの消費量は 1,000 万本も増えるというデータもあるほどだ*1。 逆に考えると、冷夏になればビールの売上げは落ちることになる。事実、ビール製造大手各社の発表によると、ビール類(ビール、発泡酒、第三のビールの合 計)の出荷量は、2009 年 7 月は前年同月比で 11.8% 減、2009 年 8 月は前年同月比で 6.0% 減を示した。これらのデータからも分かるように、気温が消費に与える影響は大きいのである。

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