顧客の信頼にこたえる金融犯罪対策を整備
[リスク管理]
【INDEX】
- [1] 金融犯罪が世界各地で横行
- [2] 短期化する犯罪手口のライフサイクル
- [3] 迅速な金融犯罪の検知にITの力を
- [4] 金融犯罪対策で顧客の信用を守る
振り込め詐欺や通帳・印鑑の盗難、キャッシュカードの盗難・偽造、スパイウェアの配布、フィッシング詐欺、および銀行口座やキャッシュカードの売買。これらの金融犯罪は、国内外問わず、大きな社会問題になっている。外部による不正のみならず、正規の ID を持った内部の不正によって金融機関が甚大な被害を受けるケースも出てきている。年々、金融犯罪が複雑かつ巧妙化している背景や、顧客の信用を第一義とする金融機関があらゆる金融犯罪を未然に検知・防止するために今後取り組みたい施策について解説する。
金融機関を取り巻く金融犯罪の手口は多様化かつ巧妙化し、各国の法令解釈も不明確な中で金融犯罪の取り締まりは困難を極めている。その中でも顧客の口座番号と暗証番号を入手し、預金を詐取する代表的な手口がフィッシングだ。フィッシング詐欺では、ユーザーアカウントの更新などを口実に、正規の Web サイトを装った偽の Web サイトのリンクを記載した電子メールをユーザーへ送付。リンク先の画面に入力されたクレジットカードの会員番号や銀行預金口座の ID や暗証番号などを攻撃者のコンピュータに送信する仕組みだ。最近のフィッシング攻撃は一定のセキュリティ・リテラシーを備えるユーザーもだまされるほど巧妙化し、脅威を拡大させている。また、安易なパスワードを設定しているユーザーから ID /パスワードを盗んでインターネットバンキングのシステムに不正アクセスし、預金口座から電子マネーを購入して現金に換金したり、他人の口座から自身の管理する他人名義の銀行口座に不正に送金したりするといった、初歩的な金融犯罪も多発している。
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